明星大学心理学年報 第30号

明星大学心理学年報 第30号 page 54/58

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50明星大学心理学年報2012年第30号編集後記今年度は、多くの人にとって今後長い間忘れることのできない年になると思います。東日本大震災直後の今年度、被災した新入生もいるなか複雑な思いを抱いての入学式から始ま....

50明星大学心理学年報2012年第30号編集後記今年度は、多くの人にとって今後長い間忘れることのできない年になると思います。東日本大震災直後の今年度、被災した新入生もいるなか複雑な思いを抱いての入学式から始まり、夏にかけては節電を合言葉に空調や照明が抑えられたため、少なからず講義や試験にも影響が及びました。いまだ解決の見えない放射線の問題についても不安な毎日が続いています。このような中で、今年も心理学年報を発行できることは私どもにとって大きな喜びです。本号では昨年度退職された塚田紘一名誉教授のご業績の一覧を掲載することができました。そのご業績から塚田先生の研究の足跡を知ることができます。教育心理学および児童心理学に興味のある学生は塚田先生のご業績を参照し、ぜひ図書館で書籍を借りたり論文を取り寄せたりすることをお勧めします。また、卒業論文および修士論文の題目一覧を掲載していますが、やはり震災に関する論文が多数見受けられます。こうした時期に卒業研究に取り組む学生の何人かが震災をテーマにすることは当然のことかもしれません。震災が人に与えた影響については、心理学に関わる人間が調査や研究を進めヒューマンサービスに役立つ知見を集めて今後に生かしていく必要があるのだと思います。昨年度の塚田先生の退職に続き、今年度7月には長きにわたって助手として心理学研究室を支えてくださっていた山口登志子さんが退職されました。心理学科の学部学生や大学院生の最も身近な窓口として事務的なことや個人的な相談ごとまで丁寧に対応してくださっただけでなく、教員の学務および研究に対しても労を惜しまず支援してくださいました。その貢献はあまりに大きく言葉では言い尽くすことはできません。本当に有難うございました。この場を借りて、深く感謝の意を表したいと思います。最後ではありますが、査読をいただきました先生方に感謝申し上げますとともに、広報の編集をお手伝いいただいた茅野一穂先生と土田昌司先生にお礼申し上げます。(文責竹内康二)編集委員岡林竹内秀樹康二