ブックタイトル明星大学 心理学年報 第32号

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明星大学 心理学年報 第32号

34明星大学心理学年報2014年第32号Table 2F1への面接結果1992年9月M1検査するも,ガンは発見できず。1992年12月M1入院,手術M1退院C1がYMCAへ通い始める。M1別れを告げようとするがC1はふざけて聞かず。入院と同時にC1はM1の実家へ。M1の姉がC1の通うYMCAへ送り迎えを始める。1993年6月3日M1,33歳で亡くなる。死因:胃ガンからの転移。(C1,2歳8ヶ月)葬式→C1にM1の顔を見せるかどうかでもめる。→M1の姉とF1の関係が悪化。F1の実家は長男であるC1をすぐ連れ戻せと主張。M1の母はC1を手放したくないと主張。⇒M1の姉は,C1を一定期間引き取った後,F1とC1が暮らすことを進言。C1が,造形教室へ通い始める。→S先生がF1の助言役となる。「F1が無理に連れ戻すのではなく,ソフトランディングさせたほうがよい」とF1に助言。1995年7月F1が再婚(C1,4歳9ヶ月)M’1の親族と結婚披露宴でもめる(結婚には反対だった)。M’1がC1の幼稚園の送り迎えを始める。1996年3月頃(C1,5歳5ヶ月)1996年9月赤ちゃん返り終了。(C1,5歳11ヶ月)F1がC1を引き取り,F1,M’1,C1がともに生活を始める(M’1「C1が自分の子どもと思えるまでは,子どもは作らない」)。S先生のシナリオに従い,M1の姉とその子の協力によりC1をスムーズに引き取ることに成功。F1がM’1に負担をかけまいとC1に積極的に関わる(M’1は疎外感)。→F1はM’1にC1の養育を任せる。C1の赤ちゃん返りスタート。1997年6月頃C1の弟を妊娠?(→1年3ヶ月以内にC1を自分の子どもと思うことが出来たと考えられる)(C1,6歳8ヶ月)1998年4月24日C1の弟(一人目),誕生。(C1,7歳6ヶ月)2000年10月3日C1の弟(二人目),誕生。(C1,10歳0ヶ月)Table 3C2への面接結果1987年M2,実家で療養(C2とは暮らさず)(C2,3歳)F2の母が隣に住んでおり,祖母がC2の世話をしていた。幼稚園の送り迎えはF21988年9月M’2,離婚。1989年12月M2,34歳で亡くなる。死因:心臓の病気。(C2,5歳)葬式C2,M2が寒くないようにストーブで温める。M2の母は,C2を引き取る気なし。基本的には,F2,兄,C2の三人暮らし。兄の友人のたまり場になり,劣悪な環境となる(→再婚の原因?)この期間は,F2,F2の母,F2の姉,M2の父でC2を養育。1995年3月F2,再婚。(C2,10歳)C2は再婚に賛成するも,兄は反対。姉も反対。M’2の元夫,C2の家の近くで喫茶店を経営。C2は友人に誘われるも入店を拒否。姉,精神的に荒れ,窃盗,作話等の反社会的行動を繰り返す。兄も反抗的態度。C2は,再婚を歓迎してはいないが,F2が望むのであれば何も言わないという姿勢。F2とM’2は再婚後,子どもを作らなかった。この間家庭内がかなり「ギクシャク」しており,C2は気を使って生活していた。2003年3月高校を卒業後,東京の大学へ進学(→東京へ行き,地元から離れたかった)。(C2,18歳)