ブックタイトル明星大学 心理学年報 第32号

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明星大学 心理学年報 第32号

44明星大学心理学年報2014年第32号Figure. 2郵送式調査の自由記述の内容の共起関係(名詞・動詞)○は抽出された頻出語,大きさは頻出頻度を表す。線(-)は相互の関係を表し線が太いほど関係が強いり,高齢者世代においては,直接的な戸別訪問は支援を届かせるために有効であることがうかがえた。参加者の居住地域:講演会参加者の居住地域について,回答を求めた(Table.6)。最も参加者が多かったのは,村中心部(田野畑・西和野・菅窪・大芦・和野・猿山)で約半数を占めた。また,被災者の多かった沿岸部(島越・羅賀・明戸・机・切牛)からも同数あった。山間部(田代)と村外(善代村・岩泉町)からも少数ではあるが参加者があった。参加地域の特徴として,講演会会場にアクセスしやすい国道沿いの地域が多く,物理的な障壁が参加の問題として存在する可能性が示唆された。また自由記述などと合わせて検討すると,村外からの参加者は20歳代で,他の地域に支援者として関わっているなど,問題意識の高い参加者であった。コミュニティ再建支援(食事会)回収された質問紙から参加年代は,60歳代が46.2%,70歳代19.2%,40歳代11.5%,50歳代11.5%,20歳代7.7%,30歳代3.8%(不明1名)であった(Table. 7)。性別は女性14名,男性3名(不明1名)であった。参加の契機:20~30歳代は,広報や知人からの誘いが契機となっていた。50歳代は,広報や保健センターが主な契機となっており,また知人からの声掛けによる参加も含まれていた。社会的なネットワークへのアクセスが可能で,地域に伝搬させる力を持っていることがうかがえる。60歳代は,戸別訪問の「バラ配布」が契機となっており,高齢者世代においては,直接的な