ブックタイトル明星大学 心理学年報 第32号

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明星大学 心理学年報 第32号

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明星大学 心理学年報 第32号

50明星大学心理学年報2014年第32号かかわりと,元々,自分の対人関係や人生の在り方による問題を抱えている人に対するかかわりとが混乱している状況である。ここにみたように,アウトリーチ型の被災者支援技法の基本は,実は未だに確立されているとは言えないのである。被災地に派遣された臨床心理士からは,不全感が少なからず聞こえてくるのも,そういった背景からであろう。そこで,惨事体験後の時間経過によって,関わり方は大きく異なることも含めた長期的で段階的な支援技法が希求され,さらには,その支援技法を,我々,心理支援者がしっかりと修得する必要があろう。