ブックタイトル明星大学 心理学年報 第32号

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明星大学 心理学年報 第32号

52明星大学心理学年報2014年第32号文化,「譲り合い」,「すり合わせ」の中にこそ存在する。今回の状況では,気力が萎えたとき,コミュニティーの一人ひとりが崩壊する可能性を抱えることとなる。これが田野畑におけるコミュニティーの力動そのものである4.チーム「バラ作戦」被災者訪問の際に持参した「一輪のバラの花」に由来する。2011年度は週に1回3週間被災400世帯に配布し,2012年度はパーティー会場において全村1300世帯に届けるつもりで來場者に配布した。「1本のバラ」の存在は言葉を必要としない。2011年度は日本精神衛生学会など民間からの資金援助を受け,2012年は田野畑村からの田野畑村の「自殺対策事業」を受託した。「1本のバラ」の配布は田野畑での支援活動の根幹であり,これをベースに村の復興に合わせて,多様な支援活動を展開することとなった。(表1,表2参照)。表1.田野畑村震災から約1年間の歩み